「ホームページ作成講座」ではホームページ作成のうえで最も基本となるHTMLの基礎知識を中心に解説します。ホームページ作成ソフトを利用してホームページを作成するとしても、HTMLの知識はある程度は必要となってきます。「無料ホームページ作成講座」が、皆様のホームページ作成のお役に立てれば幸いです。
第1回目の今回は必要となるソフトウェアについて。文書作成や表計算とは違い、ホームページ制作の際には複数のソフトウェアを使用します。
■ホームページ制作ソフト
オーサリングソフト、オーサリングツール、ジェネレータとも呼ばれます。ホームページを記述するのはHTML(HyperText Markup Language)という言語。制作ソフトを利用することにより、HTMLが自動的に生成されます。メモ帳などのテキストエディタで直接HTMLを書くことも出来ますが、時間が掛かりますしミスも発生します。専用のソフトを利用することをお勧めします。代表的なソフトは下記の通りです。
・IBM ホームページビルダー(IBM)
初心者から上級者まで利用できるソフト。操作性が良いことから定評と人気があります。画像編集ソフト、アニメーション作成ソフト、FTPツール等、ホームページ作成に関する昨日はこれ一本でほぼ全てを満たします。2008年10月現在で最新バージョンは12。Ver.10からXHTMLにも対応しています。
希望小売価格9,800円。機能的にも価格的にもオススメです。
http://www-06.ibm.com/jp/software/internet/hpb/
・Adobe Dreamweaver(ドリームウィーバー/アドビ)
ホームページ制作業界で圧倒的な支持を得ている高機能ソフト。HTML、XHTMLだけでなく、PHPやASPといったサーバサイドスクリプトにも対応します。元々はマクロメディア社が開発・販売していましたが、2005年に同社はアドビに買収されました。プロフェッショナル向けなので高機能・多機能ですが、その分慣れるまでに時間がかかるかも知れません。
2008年10月現在で最新バージョンはCS3(内部バージョンは 9.0)。メーカ販売価格49,800円。
http://www.adobe.com/jp/products/dreamweaver/
・Microsoft Expression Web(エクスプレッションウェブ/マイクロソフト)
2007年発売のマイクロソフト社製Webクリエーター向けデザインソフトです。同社製Webデザインスイート「Expression Studio」からホームページ制作の機能だけをシングルカット。以前、それなりの数のユーザがいたFrontPageをベースにしたプロダクトで、XHTML+CSSなどの最新Web技術に対応し、Web標準をサポートしています。(FrontPageはInternet Explorerのみ対応というお粗末な仕様でした。)
2008年10月現在で最新バージョンは2。希望小売価格39,690円。
http://www.microsoft.com/japan/products/expression/products/Overview.aspx?key=web
・Homepage Manager(ホームページマネージャー/フリー)
立花氏作のフリーのホームページ作成・管理ツール。フリーでタグ編集型のソフトは多数ありますが、WYSIWYGエディタを搭載しているのはこのソフトくらいかも知れません。簡易な変更、修正等であればこれで十分対応できます。
Win98~XP対応。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se077898.html
■画像編集ソフト
画像を編集、加工するためのソフトも必須です。頻繁に使う機能は写真画像であればサイズ変更、トリミング、画質調整程度でしょう。他にもロゴやボタン作成、地図作成などに用います。
・Adobe Photoshop(フォトショップ/アドビ)
画像編集ソフトの定番。Webや印刷業界でデファクトスタンダードになっているツールです。極めて多機能ですが、要らない機能が多いのも事実。よく使われる機能だけを集めたPhotoshop Elementsも販売されています。
2008年10月現在でPhotoshopの最新バージョンはCS3。メーカ販売価格100,000円。
Photoshop ElementsはWindows向けが7、Mac向けが6。メーカ販売価格14,490円。
http://www.adobe.com/jp/products/photoshop/family/?promoid=BPBRU
・Adobe Illustrator(イラストレータ/アドビ)
ドローツールの定番。Photoshop+Illustratorの組み合わせで業界で使われています。「ベジェ曲線」が特徴で、ロゴやイラストなどの制作に向いています。ドロー系のソフトで他に有名なのはCorelDRAW(コーレル)、Inkscape(フリー)など。
2008年10月現在で最新バージョンはCS3。メーカ販売価格84000円。
http://www.adobe.com/jp/products/illustrator/?promoid=BPBRO
・ウェブアートデザイナー(IBM)
「IBM ホームページビルダー」に組み込まれている画像編集ソフト。PhotoshopやIllustratorに比較すると差は出るものの、一般的な作業であれば十分。Webに特化しているので至ってシンプルで分かり易く、その意味ではむしろベターかも知れません。
http://www-06.ibm.com/jp/software/internet/hpb/
・JTrim(ジェイトリム/フリー)
WoodyBells提供のフォトレタッチソフト。写真加工に関しては一通りの機能を揃えています。動作も軽快。現時点でVistaには正式対応していませんが、概ね良好に動作します。
Win95~XP対応。
http://www.woodybells.com/jtrim.html
■FTPクライアントソフト
サーバと通信するためのソフトです。自分のパソコンにあるファイルをサーバへ送る(アップロード)、あるいは逆にサーバにあるファイルを自分のパソコンに取り込む(ダウンロード)することができます。
・FFFTP(エフエフエフティーピー/フリー)
曽田氏作成の非常に有名なFTPクライアントソフト。圧倒的なユーザ数がいます。動作は軽快で安定しており、オススメできるソフトです。Windowsの方は迷わずこれで。
http://www2.biglobe.ne.jp/~sota/
・Fetch(フェッチ/Fetch)
Mac専用のファイル転送ソフト。日本ではハートコンピュータが販売代理店。File Transfer Protocol (FTP)、SSH File Transfer Protocol (SFTP)が利用可能。
Mac向けでフリーのソフトは希少。「FreePPP」くらいかも知れません。
シェアウェア料3,150円。
http://fetch.jp/
ホームページを制作するためには少なくとも上記3種類のソフトを使用します。難しいような気がするかと思いますが、役割分担が明確なのですぐに慣れるはず。ぜひトライしてください。