1. サイト構成の決定
まず最初にサイトの構成を決定します。簡単に言うとどんなページを作成するか、ということです。これはホームページ制作で最も大切なフェーズです。じっくり検討しましょう。関連する要素としては下記が挙げられます。
・ターゲットとなるのはどんな層か
・どんな内容を掲載するのか
・何をアピールしたいのか
・サイトのコンセプトは何か
・オリジナリティを出せるのはどの部分か
・通販を行う場合は商材は何か
必要となりそうな項目を列挙します。同業他社のサイトを比較検討し、良いと思える部分は参考にします。サイトマップを作成し、サイトの構造を具体化させます。なお、あまり深い階層にならないよう気を付けましょう。インデックス→第2階層→第3階層まで、必要に応じてインデックスから第3階層へ直接リンク、という形が理想的です。第4階層、第5階層とあってもアクセスは期待出来ないでしょう。
続けて各ページ内に掲載するコンテンツを決定します。作成していく中で変更箇所は出てくるかも知れませんが、最初の時点でどのページに何を載せるかの設計が出来ていた方が間違いなくベターです。
2. システムの選定
基本的にホームページはHTMLファイルと画像ファイル、デザインを定義するためのCSS(スタイルシート)から構成されます。ただ他にシステムが必要なケース、あった方が良いケースもあります。例えばショッピングサイトを構築する場合、サイト内にコミュニティを持ちたい場合などにはそのシステムを選定しなければいけません。多くの業者が多様なサービスを提供していますから、自サイトに適するものを見つけましょう。実際に該当するサービスを使用しているユーザの声は参考になるはずです。
3. レンタルサーバ業者の選定
自社内にWebサーバを設置する企業もありますが、特に中小企業の場合はレンタルサーバ業者を使った方がコスト面でも運用面でもメリットが大きくなります。通常、レンタルサーバの契約には下記が含まれます。
・ドメイン
・Web領域
・メールアカウント
・その他
契約自体はホームページ制作がある程度進んでからでも構いませんが、サーバ業者により提供しているサービスが異なるため、早い段階で選定出来た方が良いはずです。
4. 原稿作成および素材収集
掲載する内容の原稿を作成します。並行して使用する素材を収集します。特に写真素材は重要。それだけで訴求力の強いアイテムですから、出来るだけ良いものを揃えましょう。これまでに作成したパンフレットやカタログなどがあれば、それも使えるかも知れません。
5. ページの作成
いよいよページの作成です。ビジュアルに関してはサイトのイメージに合致するデザイン、ターゲットとする層にアピール出来るデザインにしましょう。トップページとサブページが1枚出来れば後は流れで進められるはずです。
1.のサイト構成の決定で、各ページに掲載する大まかなコンテンツは決定出来ていますから、ページ内で何を何処に配置するかを考えます。ラフデザインを紙に書くとイメージが掴みやすくなります。
また、SEOにも気を配りましょう。サイトの構造、タグの使い方などの内部要因も検索エンジンでの表示結果に大いに影響します。正しい記述が出来ていれば公開後、それほど期間を経なくても上位表示が可能になります。
6. 公開
校正が終わったらサーバにファイルをアップロードし、公開となります。全ページ表示されるか、リンク切れは無いか、問い合わせフォームなどは機能しているか、ショッピングサイトの場合はカートシステムが正常に動作しているかなどのチェックを行います。
その後はサーチエンジンへの登録、アクセス解析やSEOの強化などを行い、誘客を図ります。